生理痛に効く漢方薬の紹介

漢方 生理痛に効果的な漢方薬はいくつもあり、西洋医学の薬とは違った効き方をします。
即効性のある効き方というよりも、じっくりと身体の内側から体質を改善する効き方なので、根本的な改善が期待できます。
当帰芍薬散や加味逍遥散、桂枝茯苓丸の漢方薬は三大漢方と呼ばれており、ホルモンの安定化に役立ち、生理痛を改善する漢方薬としてよく使われます。
他にも婦宝当帰膠や参茸補血丸といった優れた漢方薬もオススメです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
生理痛でよく使われる漢方薬です。
万能の漢方とも言われ、様々な不快症状で使われます。
漢方的な考え方として、当帰芍薬散には「血(けつ)」を補う効果を持つ生薬が配合されています。
虚弱体質で生理不順の女性におすすめです。
血行を促進させ、全身に栄養を与えます。
利尿作用で余分な水分を排出させ、生理不順を改善します。
加味逍遥散(かみしょうようさん)
疲れやすく、肩こりや発汗など自律神経からくる不調を感じる女性に向いています。
イライラがあり、生理不順を抱えている虚弱体質の女性におすすめです。
また、気分が不安定になりやすい方も飲んでいます。
漢方的な考えでは、加味逍遥散は「気」を下におろし、全身に巡らせ、それと同時にたまった熱を冷やします。
不足している「血(けつ)」を補い整えます。
自律神経を整え、血行も促進し、イライラやのぼせを鎮めます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血の巡りを良くし、生理中に下腹部が張ったり、鈍い生理痛が出る女性に向いています。
体力がある程度あり、体がほてりやすいという冷え性を持つ女性にも良いです。
体を温め、ホルモンバランスを整えます。
下半身の冷えが辛い、生理前や生理前半に気分が優れない方に特におすすめで、滞った「血(けつ)」の巡りを改善し、下半身に熱を巡らせ、生理痛を改善します。
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
配合されている当帰は、血液を補う補血作用や血行改善作用を持ちます。
婦宝当帰膠は当帰を主成分にしている代表的な補血薬です。
中医学的な捉え方は、血が不足すると起こる症状を「血虚(けっきょ)」とします。
生理痛もまた、血液が関係している血虚も原因のひとつなので、補血作用で生理痛を改善します。
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
滋養強壮薬として知られています。
飲むことで身体の働きを補います。
熱エネルギーを作り出し、全身に供給する働きを助けます。
参茸補血丸は温陽薬ともいいます。
この作用により、体がポカポカ芯から温まります。
体が芯から温まるので、血色不良や冷え性に良く、生理痛改善にもつながります。

生理痛の来るタイミングで飲むべき漢方は違います

日頃から血行促進を心掛け、体を冷やさない、むくみを解消しておくことは、生理痛改善にとって大切なことです。
それにプラスして漢方薬を使うことで相乗効果が期待できます。
ずっと飲み続けなくても、生理中に飲むだけでも効果的です。

生理前~生理の始めに生理痛が出る人は、生理前から下腹部が重く痛み出し、生理が始まると徐々に治まってくるという傾向があります。
このようなタイプの方は、生理の一週間前から、気の流れを整える漢方薬を使いましょう。
加味逍遥散や婦宝当帰膠がおすすめです。
また、生理直前や生理前半の痛みはそれほどひどくなく、生理が終わりかけになると体がだるく疲れが出て生理痛がひどくなるという、生理の終わり頃に痛む方は、気血を補う漢方薬を使いましょう。
婦宝当帰膠や参茸補血丸がおすすめです。
冷えると生理痛の痛みが強くなる方は、血流を良くし、身体を温める必要があります。
このような方は、婦宝当帰膠や参茸補血丸、桂枝茯苓丸が効果的です。

長年の付き合いである自分の生理痛のパターンは把握していても、毎回必ず同じとは限りません。
体質改善による治療を行う場合は、漢方薬に精通している医師や薬剤師に相談して、自分に最適な漢方薬と飲むタイミングを探しましょう。