生理期間が短いときの原因と治療法について

女性の生理は、定期的なリズムにのっとって起こる、体にとっての大事な生理的出血です。
思春期に満たない子供や、妊娠中、更年期の女性などを除き、健康な女性ならば誰でも毎月起こる機能でもあります。
このような女性にとって当たり前とも言える生理ですが、周期が乱れたり、毎月起こるべきものが飛んでしまったり、短い周期で何度も出血を起こしたりと、トラブルがとても多いという事実もあります。

特に最近では、生理期間が短いという悩みを持つ女性が増えています。
通常であれば、個人差はありますが、3日から7日くらいの期間が一般的と言われています。
ところが、2日、あるいは1日で出血が終わってしまい、次のサイクルまで出血が無いという生理期間の短い人が意外と多いと言われています。

この短い生理期間の状態は、過短月経と言われるものであり、様々な原因が考えられます。
10代の女性の場合は、女性ホルモンの分泌が安定せず、子宮や卵巣機能の働きが未熟なため、生理周期や期間が不安定になっている場合があります。

20代以降の女性の場合、子宮の発育不全なども考えられますが、一番多いとされているのが、ストレスによってホルモンのバランスの乱れを起こす事で、正常な生理出血が難しくなる事です。
女性ホルモンである、エストロゲンとプロゲステロンは生理と密接な関係がありますが、ストレスによって脳の視床下部や下垂体からの指令が正常に働かなくなり、ホルモンバランスを乱れさせます。

正常な女性ホルモンが分泌されない事で、正常な生理を起こす事が出来ず、生理周期や期間が短くなる事があります。
また、同じストレスという意味では、ダイエットなどの肉体的ストレスも原因の一つになります。
無理なダイエットは同じく体の生理機能に影響を与えます。
後の妊娠出産に備えるためにも体の機能を不安定にさせる程のダイエットは考えものです。

さらに、黄体ホルモンが正常に分泌されない事によって起こる黄体機能不全や、卵巣機能低下によって起こる卵胞期短縮症などがあります。
また、甲状腺の病気を患った場合にも症状が出る事があります。
いずれも生理期間が短くなる事が特徴です。
また、妊娠の可能性がある年代の女性の場合は、過短月経だと思ったら、妊娠初期の出血だった、という事もあります。

更年期を迎える女性の場合は、加齢による卵巣機能の低下が原因の事が多く、出血期間が短くなっていく事で、生理の終焉を迎えます。
ただ、更年期による症状だと簡単に判断するのは難しく、不正出血などの場合もあります。
特に、子宮癌などによる不正出血は見逃してはいけないものであり、自己判断は危険とも言えます。

生理期間が短い場合の対処法

これらの様々な原因によって引き起こされる過短月経は、放置しておくのはお勧め出来ません。
期間が短いから楽だと考える人もいますが、体にとっては異常な事だと自覚する必要があります。

過短月経の治療法としては、ホルモン剤や排卵誘発剤を使い、ホルモンの乱れを整えて排卵を促し、正常な状態に持って行きます。
人工的に薬剤によって体の機能を正常化する事に抵抗がある人もいるかもしれませんが、体自体の機能が不完全であるため、そこは正しい治療法だという事を理解しましょう。

過短月経は、正常な排卵が行われていない場合もある事から、排卵誘発剤の力を借りて、人工的排卵を起こさせます。
この排卵誘発剤は、出産時に使われる事も多く、このような月経異常にも使用可能な薬剤です。
逆に排卵がある人の場合は、ホルモンバランスの乱れと判断され、適正なホルモン剤が使用されます。
足りない、あるいは分泌されていないホルモンを補う事によってリズムが整い、正常な出血量や出血期間を得られる可能性があります。

女性の生理は思った以上に複雑で、ホルモンなどの影響を受ける事で、簡単に乱れがちになるものです。
だからこそ定期的に婦人科に通い、少しでも不安や異変を感じたり、不正出血などが起こったら、迷わず医師に相談しましょう。
内診やエコーに加え、必要に応じてホルモン剤の処方などの適切な治療法で対処してもらう事が必要となります。