これって変?異常な生理の目安

生理に関わる問題には、量の異常、期間の異常、周期の異常、初潮年齢が早すぎるや遅すぎるといったものがあります。
経血量が多すぎる場合を過少月経と言い、1回の生理の合計量が20mL以下の場合を言います。
多すぎる場合が過多月経で、140mL以上と言われています。
しかし、経血の量を量る人はあまりいないでしょう。
およその目安としては、1日中生理ナプキンを取り換えなくてもOKと言う場合は過少月経、寝具を汚してしまうくらい多い場合や昼間も夜用のナプキンが必要な場合は、過多月経の可能性が高いです。

月経期間の異常では、月経期間が2日以内の場合を過短月経、8日以上続く場合を過長月経と呼んでいます。
正常な生理は3日から7日、平均は5日です。
周期の異常は、月経周期が20日以内になった場合を頻発月経、50日以上空いた場合を希発月経と言います。
また、3か月以上空く場合は無月経と呼ばれます。

希発月経の約30%、頻発月経の約60%は、無排卵月経だというデータがあります。
通常は45~60日以上生理が来なかった場合や、20日以内に生理が来る場合は産婦人科を受診するのがベターです。

中には、排卵日に少量の出血を見る人もいます。
このケースを1ヶ月に2回も生理が来ている、と勘違いする人がしばしばいます。
排卵しているかどうかは、基礎体温をつけるとよく判ります。
排卵日は基礎体温がストンと下がります。
折れ線グラフを書くと、排卵があればグラフはV字を描きます。
基礎体温は、診断の大きな助けになるので、基礎体温を記録することをおすすめします。

近年は初潮年齢が一昔前と比べると随分早くなっています。
「近頃の子は何でも早いから」、「これも個性の1つ」では、済まされないこともあります。

10歳未満で初潮を迎えることを早発月経と言い、逆に16歳以降に初潮を迎える場合を遅発月経と呼んでいます。
どちらも、月経異常です。
過多月経や過長月経は、子宮筋腫や、子宮腺筋症でよく見られます。
また無排卵周期症(無排卵月経)のケースも多いです。
そして稀ですが、血液中の血を固める成分(血小板など)に異常がある場合も考えられます。
過少月経や過短月経は、子宮発育不全や子宮内膜症の後遺症などで、しばしば見られます。

多嚢胞性卵巣症候群という病気になると、無月経や希発月経、無排卵月経、不妊などが起こります。
また、毛深くなったりニキビができたり声が低くなる、という症状が出てきます。
生理が来ない上に、毛深くなったり声が低くなったりするので、「男性化しているのかしら」と不安になる人も少なくありません。

異常な生理は放置せずに産婦人科で検査をしましょう

上記のような症状がある人は、一人で悩んでいても解決しません。
産婦人科で診察を受けましょう。

多嚢胞性卵巣症候群の原因は、まだ詳しいことまでははっきりと判明していませんが、卵巣や副腎皮質の機能異常やインスリンに対する抵抗性などが複雑に絡んでいると考えられています。
多嚢胞性卵巣症候群は、血液中のLH(黄体形成ホルモン)という項目を調べると、この数値が高くなっています。
また、超音波エコーで卵巣を見ると、2~8ミリほどの嚢胞状の卵胞がネックレスのように12個以上あるのが判ります。

多嚢胞性卵巣症候群と診断されたら、薬物療法か手術療法で治療します。
治療法は、赤ちゃんの希望があるか無いかで変わってきます。

頻発月経や希発月経、肩月経、過少月経などの月経異常がある時や、多嚢胞性卵巣症候群が疑われる症状がある時は、産婦人科を受診しましょう。
諸外国では初潮が始まったら、産婦人科にかかりつけ医を持っておくのが一般化されています。
しかし日本の場合は、妊娠した時に初めて産婦人科の門をくぐるというケースが大半です。

産婦人科へ行くのは恥ずかしい、敷居が高い、内診が嫌だ、などの気持ちもあるとは思いますが、発見が遅れるほど取り返しのつかない事になる可能性もありますので、勇気を出して受診するようにしましょう。
また、産婦人科医にかかりつけ医を持っておくことは、女性が生きて行く上で大きな味方となりますし、女性のQOL(生活の質)を上げることにも繋がります。
多嚢胞性卵巣症候群は不妊の原因にもなるので、早く治しておくのがベターです。