おりものの働きや女性の体との関係

女性の体 健康な女性はおりものが分泌されているのが通常です。
下着が濡れてしまったり汚れてしまったり、ニオイがあったりとわずらわしく厄介だと感じている人も多いですが、女性にとっては大切な役割を持っています。
おりものが分泌されないと健康を害することもあります。

正常な状態であれば、基本的に無色透明からやや乳白色で少し粘り気のある状態です。
また、生理前には少し血液が混ざった茶色っぽい色である場合もあります。
また、排卵期には乳白色になることが多いでしょう。

おりものは子宮頚部や膣からの分泌物のほかに、子宮や膣内の古い細胞が含まれています。
女性が妊娠するために必要なものですので、20代から分泌される量が増えてゆき、更年期頃には少なくなってきます。
おりものの役割のひとつが膣内を正常に保つという点です。
おりものは膣の中を弱酸性に保つ働きがあります。
これは、膣内に侵入する大腸菌やブドウ球菌、カンジダ真菌が増殖させないためです。
そのため、弱酸性のおりものには独特の酸っぱいニオイがあります。

ニオイが気になっても、石鹸をつけてゴシゴシを洗うのは逆効果となります。
デリケートゾーンの皮膚は弱く、強くこすることで炎症を起こす可能性があります。
また、洗浄力の強い石鹸を使うことでも炎症やかぶれの原因となります。
また、膣の中を洗うことで、弱酸性を保てず細菌や雑菌が侵入し増殖してしまいます。
そうなるとさまざまな病気にかかる可能性があります。

おりものの量には個人差がありますが、月経周期によって量も状態も変わってきます。
生理が終わると一番量が少なく粘り気のないさらっとしたおりものになります。
排卵期には白っぽく粘り気のある状態になります。
これは、精子が卵子にたどり着くのをサポートし受精しやすくするためです。
排卵期が終わると少し量が減ってきます。
その後生理前になると量が増えてゆきます。
また、このときには普段よりも少しニオイがきつくなります。
これは正常な状態ですが、普段とは違うニオイがきつくなっているのあれば、病気の可能性もあります。

健康な女性のおりものは、月経周期によって分泌量や質感、色、ニオイも変化します。
しかし、それらの状態が普段と違う場合には病気の可能性もあります。
ストレスや体調の変化によっても状態は変化します。
できるだけ、自分の月経周期を把握し、おりものの状態を確認しておきましょう。
おりものは女性にとって健康のバロメーターになります。

正常なおりものと異常なおりものの状態の違い

正常な場合は、無色透明からやや白っぽく下着について乾くと黄色っぽく見えます。
質感は月経周期によってさらっとしていたり、粘り気が強くなることもあります。
また、やや酸っぱいニオイがあるのは正常な状態です。
このような正常な状態ではない場合、性病の可能性があります。

黄色っぽく、生臭いニオイがする場合は膿が混ざっている可能性があります。
この場合は、淋菌感染症や大腸菌、クラミジア感染症である可能性があります。
また、黄色や黄緑色で泡立ったようなものであれば、膣トリコモナス症の可能性もあります。
膣トリコモナス症はかゆみもともなう性病です。
性行為以外でもトイレや共有のタオルなどからの感染することもあります。

ぽろぽろしたカッテージチーズのような状態で、かゆみを伴っている場合はカンジダ腟炎の可能性があります。
カンジダ腟炎は健康な人は感染しませんが、免疫力が落ちている人は感染してしまう可能性があります。

生理期以外で、茶色やピンクのおりものが出る場合は、不正出血の可能性があります。
子宮がんやクラミジア頚管炎など重大な病気のサインであることもあります。
何度も不正出血が起こる場合には早急に病院へ受診しましょう。

おりものの状態が通常と異なる場合は、性病や女性特有の病気のサインであることもあります。
普段から状態を観察するようにしましょう。
そして、異常があればすぐに病院へ受診し適切な治療を受けましょう。
放置することで、不妊になったり深刻な病気が進行し手遅れになることもあります。